
坂本龍馬書状 三吉慎蔵宛
慶応三年五月八日付
龍馬が乗船していた「いろは丸」が紀州藩船「明光丸」と衝突、沈没するという事故が起き、その談判のため、龍馬は長崎へと向かいます。その途次、下関に帰ってきた龍馬は、長崎への船が出帆する直前、長府藩士三吉慎蔵に宛て、一通の書状を認めました。
内容はただ一つ、愛妻お龍のこと。もし、自分に万が一のことがあった際には、土佐からの使いが来るまで、お龍を預かってほしいというものです。
お龍への愛情の深さと、三吉慎蔵への信頼の厚さとを示す龍馬の遺言状です。